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食べるの記憶

食べるの記憶_d0166197_0381442.jpg思えば、私の母は、食事にインスタントやレトルトのものを一切使わない人だった。

お弁当にさえ、冷凍食品が入っていたのを見たことがない。それはそれは茶色いお弁当で、いつも他の人のお弁当がうらやましかったのだけど、今となっては、母はすごいなぁと思う。朝から唐揚げあげてたし、豚カツも衣をつけるところからやっていた。野菜も畑で作ってたしね。私に同じことができるかと言うと、、、うーんどうだろうなぁ。。。できないなぁ。。。


母とはずっと関係が悪くて、母曰く私の反抗期は「小学5年生から30歳まで」だそう。
顔を見れば喧嘩していたし、何を言われてもほとんど無視してきた。

それは、母が向き合ってくれない寂しさからだったんだけど、私がなんとかまともな人間に育ったのは、母が人としては真っ当だったのと、食事はきちんと用意してくれたからだと思う。
(つい最近まで、母親にもっとちゃんと育ててもらっていたら、私の人生、もっと生きやすかったはずなのに、と思っていたけどね。)

感謝、とまでは言えないけど、あの母親だったから、今の私がいるのか。今の私が、子どもと向き合おうとしているのは、まぁ母のおかげかぁ。と思えるまでになった。

私にとって、母が食事に関しては一切手抜きしなかった、というのは、大きな財産だと思う。その時は気づかなかったけど、愛情をいっぱいもらってたんだなぁ。おかげで、とっても健康だし。

将来、私がそうだったように、子どもが素直じゃなくなるかもしれない。そっぽ向いて、話もしてくれなくなるかもしれない。

そうなっても、食事さえちゃんと作ってあげれば大丈夫、と思う。

そんなこんなで、今日もご飯を作るのだ。(時々は手抜きもするのだ。)

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by t_hira16 | 2017-07-07 00:41 |


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